長治元年(1104年)晴天の空が突如暗くなり、雷雨とともに黒い束帯姿の天神画像が天降り、神験をおそれた里人等が社殿を建ててその画像を納め祀った縁起に始まります。
治承4年(1180年)鎌倉大蔵の地に幕府を開いた源頼朝公は幕府の鬼門に位置する当社を崇敬し、更めて社殿を造立されました。
(荏柄天神社ホームぺージ由緒より)
鶴岡八幡宮を正面に見て、金沢街道を右折ししばらく進み「岐れ道」信号から「お宮通り」へ入ります。
前方に「鎌倉宮」の大きな鳥居が見える風情ある街並み。観光地の喧騒とは無縁の落ち着いた雰囲気を感じながら歩けば、左手に「荏柄天神社」の入り口が見えてきます。
小さな山の中腹に、緑に包まれるように境内があります。
緑の中の朱の拝殿が美しく、その横には絵馬がびっしりと並んでいます。
ここ「荏柄天神社」は学問の神様と呼ばれる菅原道真公をお祀りしており、菅原道真を祀る太宰府天満宮、北野天満宮とともに日本三古天神とされていて、合格祈願に訪れる受験生の姿も多く見かけます。
また境内には絵筆塚とかっぱ筆塚という塚があり、漫画家154名が描いた"かっぱのレリーフが飾られ、かっぱ筆塚には漫画家の故・清水崑氏が愛用していた絵筆が納められています。
決して広くはない境内ですが、緑の中にいると穏やかで心静かな時間を過ごすことが出来ます。
《概要》
●荏柄天神社(えがらてんじんしゃ)
●主祭神:菅原道真公 (すがわら の みちざねこう)
●例祭日:7月25日
●所在地:神奈川県鎌倉市二階堂74
●交 通:JR鎌倉駅より京急バス「大塔宮」行「天神前」下車3分(鶴岡八幡宮より徒歩10分)
●主施設:拝殿(国指定重要文化財)・古神札納所・絵筆塚・かっぱ筆塚など
※境内には樹齢900年といわれる大銀杏もあります。